FX-Tennis(2人用テニスゲーム) はじめに このゲームは タイトルにテニスとついているものの、 実際はゲームセンターなどにあるエアホッケーのようなものです。 もともとは 20年ほど前に登場した初期の家庭用テレビゲームのテニスゲーム (ホッケーゲームとも呼んでいたかもしれませんが)を プログラム電卓FX-602Pで実現したものです。 つまり、左右に分かれたプレイヤーが 上下の壁に跳ね返るボールを上下のみ動くラケットで打ち返すゲームです。 遊ぶ前に このゲームはメモリを[M00]から[M21]まで使います。 したがって、まず [MODE] . 2 2 で使用できるメモリ数を増やします。 次に [MODE] 3 [MAC] [LOAD] [EXE] でプログラムをロードします。 遊び方 ゲームスタートは [P0] キーです。 再スタート(途中でやめた試合を続ける場合)は [P5] キーです。 タイトル表示後、サーブの合図が出て、 左プレイヤーのサーブでボールの打ち合いが始まります。 このとき試合は次のようなコートで行われています。 なお、ここで使われている名称は 作者がゲーム説明のため独自に定めたものです。 ################################# 9 . . . . . I . . . . . 8 . . . . . I . . . . . 7 . . O . . I . . . . . 6 . . . . . I . . . . . 5 A . . . . I . . . . . 4 . . . . . I . . . . . 3 . . . . . I . . . . . 2 . . . . . I . . . . B 1 . . . . . I . . . . . ################################# 1-9 座標値 O ボール . コートの1コマ I ネット # 壁 A 左プレイヤー B 右プレイヤー 試合中、ボールとプレイヤーの位置は座標値で表示されます。 例えば、このコートは次のように表示されます。 5 0 7 0 0 I 0 0 0 0 2 左端と右端にプレイヤーの座標値、中央の I はネット、 3桁目の 7 はボールの座標、0 はボールもプレイヤーもいないことを表します。 ボールは上下の壁に跳ね返りながら進みます。 そのボールを左プレイヤー、右プレイヤーが上下に動き、打ち返します。 ボールが自分のコートにあるとき、 プレイヤーがそのボールの位置を通過すれば (ボールの座標値をプレイヤーの座標値が通過すれば)、 ボールは相手に返ります。 このとき、 通過後の移動距離に応じてボールの跳ね返りに変化を与えることができます。 ボールが自分のコート外に出るまでに、 ボールを打ち返すことができない場合は相手の得点となります。 得点形式は5点先取で1セットで、 先に2セット差をつけたプレイヤーの勝ちになります。 操作は数字ボタンのみで行います。 7 左プレイヤー 1コマ上に移動(座標値+1) 4 左プレイヤー ボールを打つ 1 左プレイヤー 1コマ下に移動(座標値-1) 9 右プレイヤー 1コマ上に移動(座標値+1) 6 右プレイヤー ボールを打つ 3 右プレイヤー 1コマ下に移動(座標値-1) 0,2,5,8 未使用 プレイヤーは先のコートの表示が [PAUSE] で表示されている間に ボタンを押した数だけ移動します。 例えば 1 を3回押せば左プレイヤーは3コマ下(座標値-3)に移動します。 このようにしてプレイヤーを移動させている間にプレイヤーの座標と ボールの座標が一致すればボールは相手プレイヤーに跳ね返ります。 このときボールが自分のコートにあるときにかぎり、 ボールとラケットが離れていても座標が一致すれば相手にボールが返ります。 したがって、プレイヤーの位置にボールが来るまで待つ必要はありません。 要するに、テニスでいうところのネットプレイのようなことも可能です。 また、座標を変えずにボールを打ち返すときは 4 または 6 を使います (通常は 1,3,7,9 の移動を使う)。 一度の[PAUSE]で入力できるボタン(数字)の数には限りがあります。 試合では、この入力枠を2人のプレイヤーで奪い合うことになります。 この奪い合いが大きく試合の勝敗を左右することになるでしょう。 2人のプレイヤーの白熱した入力枠の奪い合いを期待します。 使用上の注意 このゲームは2人専用です。 1人でも楽しめないことはないでしょうが、きっとつまらないでしょう。 なお、このソフトウェアの著作権は作者が所有しますが、 再配布、改変は自由とします。 また、このソフトウェアによって生じたいかなる損害も 作者は責任を負いかねます。 これを承知した上で、 ゲームをお楽しみください。 対応機種 FX-602P(CASIO製) 作者 T.KAM (NIFTY:JBG01447 / e-mail:ld8t-kmsk@asahi-net.or.jp)